コロナウィルスによる影響で長期休館中のすみだ水族館から、お願いと、緊急のお知らせが公開されました。
緊急開催決定❗️❗️
異例の長期休館でいきものたち(特にチンアナゴ)が人間の存在を忘れ始めています?だからお願いです。お家からチンアナゴにあなたの顔を見せてあげてください。
「チンアナゴ顔見せ祭り」開催します❗️https://t.co/gz7ldy743F#お願い人間のこと思い出して#休園中の動物園水族館 pic.twitter.com/vG2L0ydCW1— すみだ水族館【公式】 (@Sumida_Aquarium) April 28, 2020
前代未聞の長期休館により、いま、すみだ水族館に未曾有の事態が起きているようです。
実は、飼育スタッフ以外と出会うことのなくなったすみだ水族館のいきものたちが、人間のことをちょっと忘れはじめているのです。
チンアナゴに至っては、飼育スタッフが通りかかってもすぐに砂に潜って隠れてしまう始末。
そこで公開された水族館からのお願いが、「自宅から水族館のチンアナゴたちに、あなたの顔を見せてあげてくれませんか?」というもの。
はじめての事態なので、これがうまくいくかどうかも未知数とのことですが、当館のスタッフの方々は「いまできることを、やってみたい」と話しています。
ナゾロジー読者の皆さまも、ぜひご協力お願いします。
そもそもチンアナゴに何が起こっているの?
チンアナゴは本来、非常に繊細で警戒心の強いいきものなため、すぐに砂の中に潜って隠れてしまいます。一方、約300匹がひとつの水槽で暮らすすみだ水族館のチンアナゴたちは人間(客)がいることが日常なため、人が近づいても潜ることはほとんどありません。
ところが、2020年3月1日(日)よりすみだ水族館が臨時休館に入って以降、館内のチンアナゴたちにある変化が…。
“人がいない環境”が日常になったことで人間の存在を忘れ始めてしまったのか、飼育スタッフが通りかかってもすぐに砂に潜って隠れてしまう事態に。チンアナゴたちが姿をみせなくなったことで、飼育スタッフが日頃行っている「元気かどうか」「痩せ細っていないか」「病気になっていないか」などを確認するのが難しくなってしまったようです。
ほかにも、普段群れをなして生活するチンアナゴたちが、群れからはぐれてしまったことでストレスになっていないか、喧嘩してキズを負っていないかなど、砂の中に潜ってしまうと確認できないことがたくさんあり、チンアナゴたちが快適に過ごせるよう常に気遣っている飼育スタッフにとって困難な状況になっています。
そこで本企画では、ビデオ通話越しにみなさまの顔を見せていただくことで、“チンアナゴたちに人間の存在を忘れないでほしい”ということで、急遽実施が決定したとのこと。チンアナゴたちがこれまでどおり人間が近づいても砂に潜らずに元気な姿を見せてほしい、そんな願いが込められているのです。