傷口に土を塗るのはアリ?
当然ながら、通常の土には多くの細菌が含まれているため、感染症のリスクがあります。
ですから、実験では、滅菌された土が使用されました。
「凝固因子Ⅻの活性化反応」についても、「滅菌土」もしくは、「ケイ酸塩」に注意が向けられており、実際の土を傷口に塗ることを推奨しているわけではありません。
現在、外傷患者の死亡原因の40%は多量出血によるものです。
特に、医療機器や傷口を塞ぐための製品を利用できない遠隔地であれば、止血の方法が限られてきます。
滅菌土を止血に活用できるなら、応急処置としての幅が広がるかもしれません。

もちろん現段階では、医療品を所持しているよりも滅菌土を所持している方が稀であるため、すぐに活用できるものではありません。
しかし、研究を続ける価値は大いにあるでしょう。土による感染症を抑えたり、滅菌土作成方法が明確になったりすれば、現実的な応急治療として確立できるかもしれません。
研究チームは今後、ケイ酸塩に対する血液の反応が、土壌中の細菌からの感染症を防ぐことに役立つかを調べるようです。また、医療品の限られた月面で、ケイ酸塩が止血に役立つかどうかテストする予定です。
研究の詳細は4月27日、「Blood Advances」に掲載されました。
https://ashpublications.org/bloodadvances/article/4/8/1737/454477/Coagulation-factor-XII-contributes-to-hemostasis