頭蓋骨を貫通させるほどの威力
ロングボウから放たれた弓矢は右目を真っすぐに貫通しており、右目上部頭蓋への入り口と頭の後部の出口に大きな傷を作り出していました。
この頭蓋骨への損傷は、銃によってできたものに似ています。研究者たちによると、「この傷はサブマシンガンやホローポイント弾による傷と同じくらい深刻なものだった」とのこと。
また、この傷を作った矢は、「ボドキン」と呼ばれる種類だったと考えられています。
ボドキンの矢尻は縦長の四角錐型であり、貫通力の高さと傷の大きさが特徴的でした。そのため、プレートアーマーを貫通させるためによく使用されていたようです。
実際に、発見された頭蓋骨による証拠は、矢尻が頭を貫通し、それを頭から引き抜くときに更なる外傷を引き起こしたことを示唆しています。
また、埋葬地から発見された脛骨もロングボウから放たれた矢が肉を貫通し、骨に直進したことを示していました。