中世のロングボウは時計回りで対象を貫いていた
頭蓋骨の傷は、ロングボウの貫通力だけでなく、その回転方向についても明らかにしています。
中世の矢が、安定性と精度を最大限にするために放出された後に回転しながら飛んでいくよう設計されていたことは、周知の事実です。
それに加えて、今回の研究では、頭蓋骨の傷を調べることで矢が当たったときの回転方向も判明しました。
研究者たちは、「この矢が犠牲者に当たったときに、少なくとも時計回りに回転するよう設計されていた可能性がある」と述べています。
現代の銃のほとんどは弾丸が時計回りに回転するように作られていますが、中世の矢も同じ向きで回転していたのです。
考古学は、中世の年代記に記載されているロングボウが恐ろしく効果的な武器であったことを裏付けています。
これにより、中世の紛争の残忍性がより明確なものとなったのです。
研究の詳細は5月5日、「Antiquaries Journal」に掲載されました。
https://www.cambridge.org/core/journals/antiquaries-journal/article/face-of-battle-debating-arrow-trauma-on-medieval-human-remains-from-princesshay-exeter
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/53254