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魚にも「ハート」はある
水族館のスタッフは、「魚たちは目に見えて無気力になり、自分たちの行動や身の周りの環境に興味を示さなくなりました」と話します。
ある魚は水槽の暗い隅に隠れたまま動かなくなったり、またある魚は数週間も餌を食べなくなりました。
スタッフ兼、海洋生物学者のポール・バーンズ氏は「ガラス越しに見てくれる人がいなくなったことが原因」と指摘します。
「多くの人は、水槽の中の魚たちが、ガラスの外や通り行く人を見ているとは思っていません。しかし実際は、人をよく観察して、その反応を楽しんでいるのです」と続けます。
魚は好奇心旺盛な生き物で、新しい物や場所があると泳ぎまわって観察し始めます。それは水槽の中でも外でも同じことです。
「人が水槽の前を通るだけでも、魚にとっては良い刺激となります。彼らは人の顔を見たり、着ている服の色の違いを楽しんでいるのです」とバーンズ氏は言います。