一緒に泳いでくれるダイバーを雇用
そこでケアンズ水族館は、魚たちのうつ症状を緩和するため、一緒に泳いでくれるダイバーを雇いました。
現時点で3人のダイバーがおり、人との接触が増えたことで、魚たちの良い刺激となっているようです。
館長のダニエル・ライプニク氏は「中には子犬のようにダイバーに抱っこされたがったり、足にすり寄って遊んでもらいたがる魚もいる」と話します。

米・トロイ大学の海洋生物学者ジュリアン・ピットマン氏は「魚が感情的に敏感なのは、人と神経反応が似ているから」と指摘します。
一般的に、人の不安感情やうつ症状は、落ち込んだ時に生じるセロトニンとドーパミンの変動が原因です。実はこれと同じメカニズムが、魚にも存在すると言われています。
そのため、犬や猫のように直接触れ合えなくても、声をかけたり、見てあげることは非常に意味があるのです。

ケアンズ水族館は、7〜9月を目処に営業再開する予定ですが、心待ちにしているのは魚たちの方かもしれませんね。
【編集注 2023.01.06 18:00】
記事の一部を修正して再送しております。
解説動画を追加しました。




























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