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「鍵を差し込む音」だけで、泥棒に合鍵を作られる危険性がある

2020.08.25 Tuesday

鍵開けの技術と言われてまず思い浮かぶのは、多くの人が鍵穴に工具を差し込むピッキングでしょう。

けれど、ピッキングは鍵を開け閉めするたびに必要になり、侵入者からすればリスクのある方法です。

ではもっとも簡単な鍵破りはなんでしょう? それは合鍵を作ってしまうことです。

そんなの当たり前じゃないか。合鍵が作れるなら苦労はないでしょ。と思う人も多いかもしれません。

しかしセキュリティに関する新しい研究は、なんと鍵穴に鍵を差し込む音だけを頼りに合鍵が作れてしまうという危険を指摘しています。

鍵を差し込む音だけで合鍵が作られてしまうとしたら、それはちょっと怖いことかもしれません。

 

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Credit:depositphotos

もっとも一般的な鍵「ピンタンブラー錠」の原理

鍵は私たちにとってもっとも身近なセキュリティです。そしてもっとも普及している鍵がピンタンブラー錠です。

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Credit:ALSOK

こういう形の鍵を見て、「あ、うちの鍵と同じだ」と思う人は多いでしょう。

ピンシリンダー錠は、鍵の凹凸に合わせて錠前内のピンが動き、全てが正しい高さで一致した場合、鍵が回って解錠できるという仕組みのものです。

Animated: How locks works!
Animated: How locks works! / make action GIFs like this at MakeaGif

鍵を差し込んだとき凹凸に沿ってカチカチと動きます。鍵を差し込んだときにガリガリっと音がするのは、このピンが動いている音です。

こうした鍵を差し込んだときの音や手応えが好きという人もいるかもしれませんが、新たな研究はこの鍵を差し込む音がセキュリティホールになるかもしれないと警告しているのです。

次ページ音から鍵の形状を推測するシステム「SpiKey」

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