村全体のブロードバンド回線に悪影響を与えたのは?
今回起こったアベルホサン村でのインターネット接続不良は、村全体に及ぶほどの大規模なものでしたが、エンジニアたちはネットワークに関する異常を発見できていませんでした。
ケーブルの問題も疑い交換することにしましたが、それでも問題は解決されなかったのです。
その後地元のエンジニアと協力して調査したところ、家電製品から放出される「電気ノイズ」が原因であると予想。そしてその「電気ノイズ」を特定するために、スペクトラムアナライザと呼ばれる測定器をもって早朝から村全体を歩き回ることにしたのです。
結果、ちょうど午前7時に高レベルの電気ノイズ放出が確認され、他のデバイスに影響を及ぼすのを発見。
電磁干渉の発信源を辿ったところ、ある家の中の1つの古いテレビにたどり着きました。
村全体のインターネット接続を切断していたのは、たった1つの中古テレビだったのです。
当然このテレビの所有者も自分のテレビが原因だとは思っておらず、再び使用しないことに同意して、1年半にわたる村全体のインターネット接続問題は終結しました。