DNA分析で年齢が判明
過去の考古学調査において、双子の遺骨が見つかった例はほとんどなく、さらにDNA分析での特定は今回が初めてです。
研究チームは、3人の性別と遺伝的関係性を明らかにするべく、頭蓋骨と歯のサンプルを採取し、DNA分析しました。
その結果、3人ともに男児であり、双子はまったく同じゲノムを共有し、3人目は双子と3親等の関係にあることが判明しています。
年齢は、歯の発達状態、およびエナメル質の基本構造である「エナメル小柱」の長さの測定で特定されています。
それによると、双子の右側は生後6〜7ヶ月で、左側は生後13〜14週間で、3人目の男児は生後3ヶ月で亡くなっていました。
3人とも妊娠満期で生まれていましたが、病気か食糧不足など、何らかの原因で命を落としたと見られます。
やはり3万年前ともなると、誕生後1年以内の死亡率は今よりはるかに高かったのでしょう。