中央が「一卵性双生児」の遺骨、周囲は副葬品
中央が「一卵性双生児」の遺骨、周囲は副葬品 / Credit: Communications Biology
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約3万年前に亡くなった「一卵性双生児の遺骨」を発見! 考古学史上、最古の双子 (2/2)

2020.11.11 Wednesday

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DNA分析で年齢が判明

過去の考古学調査において、双子の遺骨が見つかった例はほとんどなく、さらにDNA分析での特定は今回が初めてです。

研究チームは、3人の性別と遺伝的関係性を明らかにするべく、頭蓋骨と歯のサンプルを採取し、DNA分析しました。

その結果、3人ともに男児であり、双子はまったく同じゲノムを共有し、3人目は双子と3親等の関係にあることが判明しています。

双子の遺骨
双子の遺骨 / Credit: Communications Biology

年齢は、歯の発達状態、およびエナメル質の基本構造である「エナメル小柱」の長さの測定で特定されています。

それによると、双子の右側は生後6〜7ヶ月で、左側は生後13〜14週間で、3人目の男児は生後3ヶ月で亡くなっていました。

3人とも妊娠満期で生まれていましたが、病気か食糧不足など、何らかの原因で命を落としたと見られます。

やはり3万年前ともなると、誕生後1年以内の死亡率は今よりはるかに高かったのでしょう。

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