ミツバチの道具使用は史上初!
現在、北米に進出し始めているオオスズメバチは、アジア原産の外来種で、その毒性は通常のミツバチの約7倍です。
2019年にコロンビアとワシントンで発見が確認され、地元民だけでなく、ミツバチへの影響が懸念されています。
オオスズメバチはミツバチの巣を襲い、中のハチを皆殺しにして、自分の子供たちの養育場にしてしまうのです。
研究主任のガード・オーティス氏は「今後、北米のミツバチも同じ目にあう危険性がある」と話しています。
その中で、動物のフンをスズメバチ避けに使っているミツバチがベトナムで発見されました。
これはスズメバチ避けに、ミツバチが道具を使用したことを記録する最初の例です。
同チームのヘザー・マティラ氏(アメリカ・ウェルズリー大学)は「ベトナムのミツバチとは異なり、北米に分布するセイヨウミツバチにはこのような習性は見られない」と話します。
そこで研究チームは、ミツバチがフンをどのように使っているか、どれほどの効果があるかを調べるため、現地のベトナムで実験しました。