リンゴは「リアル知恵の実」だった
近年、植物に含まれる栄養素を最新技術で改めて分析し、生物に対する効果を再評価する試みが増えています。
特にリンゴに対しては注目度が高く、2003年に行われた研究では酸化ストレスの有害な副産物を中和する作用が発見され、2005年に高齢の動物を対象にした実験では、リンゴの補給が認知機能の改善と抗酸化作用が脳細胞の損傷を防ぐことが示されました。
また2010年に行われた研究ではリンゴジュースの消費がアルツハイマー病の症状を改善したことが報告されている他、2015年に行われた研究ではリンゴは神経突起の伸長とニューロンの成熟を促進する作用が報告されているなど、21世紀になってから次々と有益な効果が発見されています。
そこで今回、ドイツ神経変性疾病センターの研究者たちは、これらさまざまなリンゴの効果の背景に、神経細胞の新生が関わっていることを証明しようとしました。
本当にリンゴには、脳細胞を増やすような素晴らしい効果があるのでしょうか?