未知の遺伝子が細胞分裂に決定的な役割を果たしていた
最新の人工生命体「JCVI-syn3A」は正常に分裂できるのか?
実験を行った結果は極めて良好でした。
「JCVI-syn3A」は前世代の「JCVI-syn3」に比べて奇形が大幅に少なく、正常な細胞分裂が可能であることが判明します。
次に研究者たちは、新たに加わった19個のうち、どれが機能しているかを確かめるために、19個の遺伝子を順番に破壊して、分裂能力に影響が出るかを調べました。
結果、19個のうち7個が分裂能力に影響していたと判明します。
また興味深いことに、この7個の遺伝子のうち、既存の知識で細胞分裂に必要だと考えられていたのは2個のみであり、残りの5個(いずれも小さい遺伝子)がなぜ正常な細胞分裂に必要なのかは不明でした。
この結果は、細胞分裂における人類の既存の知識が、予想より未熟であることを示しているのかもしれません。