カロリーを自動消費してくれる熱発生脂肪を利用
ダイエットにおいてカロリーを消費するには運動以外に、もう1つの手段があります。
それは熱の発生です。
私たち哺乳類の多くは常に体温を一定に保つために、常にカロリーを消費して熱を発生させています。
この熱発生は筋肉以外にも、熱発生脂肪とよばれる脂肪組織でも行われています。
脂肪といえばカロリーの貯蓄庫とのイメージが強いですが、それは3種類ある脂肪の中で「白色脂肪」と呼ばれるものだけ。
他の2種類である、「褐色脂肪」と2012年に存在が確認された「ベージュ脂肪」は体温を維持するために、カロリーを燃焼させる役割を担っています。
そして最新の肥満研究の多くは、この2種類の熱発生脂肪に焦点をあてています。
運動して痩せること、そして痩せた体を運動によって維持することは多くの人々にとって難易度が高いことが判明しており、代替手段として熱発生が着目されているのです。
熱発生脂肪を増加させることができれば、原理的には運動することなく、誰もがやせることが可能になります。