ブラシを制御してさまざまな触覚を再現する「HairTouch」
開発中のデバイス「HairTouch」には、化粧道具であるメイクブラシが使用されています。
ユーザーは人差し指の下にあるメイクブラシを触るようになっており、被毛のような触覚を楽しめます。
デバイスはブラシの長さや方向を制御できるため、微妙な触り心地の変化を提供可能とのこと。
例えば、ブラシを短くすればするほど剛性が高まり、柔らかさや硬さを表現できます。
またブラシの方向を調整することで粗さのレベルを変更でき、いわゆる「ごわごわ感」など、さまざまな触覚が得られます。
そしてHairTouchとVRヘッドセットを組み合わせると、「バーチャル猫を触って楽しむ」ことが可能。
本物の猫は背中、耳、おなかでそれぞれ触り心地が異なりますが、その微妙な違いをVR上で体感できるのです。
また再現できるのは、被毛のある動物だけではありません。
研究チームが提供した動画では、4種類の枕カバーの触り心地を体感しています。
この機能を応用すれば、オンラインショッピングで購入する際に製品の肌触りを確かめることも可能でしょう。
研究チームによると、同じシステムを用いて、人間同士のふれあいやその他さまざまなケースに適用できるとのこと。
HairTouchはまだ開発途中なので、今後も触覚バリエーションが増えていくと思われます。
VR技術の進展に寄与するユニークなデバイスの今後に期待できますね。