日本の食虫植物
日本でも、多くの食虫植物が生息しています。
モウセンゴケ
こちらは、トウカイモウセンゴケです。本州の北陸、東海、中国地方、そして四国の日当たりのいい湿地で見られます。ほかには、ナガバノモウセンゴケ、コモウセンゴケ、イシモチソウなど、北海道から沖縄までモウセンゴケの仲間は生息しています。
ムシトリスミレ
ムシトリスミレは北海道から四国の高山に生息していて、「スミレ」のような可憐な花が咲きますが、タヌキモ科です。モウセンゴケのような粘着式で、葉っぱに虫が捕まっています。
タヌキモ
タヌキモは南極を除く世界中に生息する水生植物です。花がきれいなので、観賞用にビオトープに用いられていることもあります。
虫を捕獲する方法は、高機能な「吸引式」です。茎や塊茎(かいけい)にできる豆のような捕虫嚢は、普段は減圧状態で口が閉じていますが、微生物が口のドアにふれると1/10〜1/40秒で水ごと微生物を吸い込みます!そして、消化酵素や細菌で分解し、栄養分を吸収します。
ムジナモ
ムジナモは水面に浮かぶ水草で、1属1種の珍しい植物です。日本では天然記念物で、そのほとんどが埼玉県にある羽生水郷公園内の宝蔵寺沼に自生しています。
モウセンゴケ科ですが、ハエトリグサと同様に捕虫器が二枚貝のようになっている「閉じ込み式」です。しかし、動物プランクトンが1回触れただけで1/50秒で閉じ、スピードは上です。