子殺し
「子供の放り投げ」というと、親子で楽しく遊んでいる風景が浮かぶかもしれませんが、実態は恐ろしい殺戮行為。大人のオスが血縁関係にない赤ちゃんを殺すことで、子どもがいなくなった母親が発情状態に戻ることが狙いというのですから驚きです。2013年に、研究者たちは生まれたばかりの赤ちゃんをオスのイルカが攻撃しているのを目撃しています。この時は幸い、子イルカは逃げ切ったようですが…。
「もし、子殺しが実際にイルカ社会において脅威となるなら、メスは異なった群れの多くの異なるオスと繁殖するでしょう。そうすれば、オスたちは自分がその子の親である可能性もあるため、殺すことはなくなります。しかし、メスたちは、オスによって行動をコントロールされたくないようです」とコナー氏は言います。