百獣の王・ライオンに勝てる生物ランキング10位〜6位
第10位 ナイルワニ

ナイルワニは、イリエワニに次いで世界で2番目に大きな爬虫類です。
ライオン同様、生態系の頂点捕食者であり、彼らを積極的に狩って食べる動物は存在しません。
私たちが素手で近づこうものなら、強靭なアゴと鋭い牙に噛み砕かれ、水の中に引きずり込まれてお陀仏です。
ライオンと相見えることは少ないですが、実際に、ナイルワニがライオンを襲った記録は数多く残されています。
そのほとんどが、川辺で水を飲むライオンを待ち伏せして、急襲するというものです。
一方で、ナイルワニは日和見的で、普段はのっそりした獲物しか相手にしません。
なので、ライオンのように活発に動く相手をターゲットにすることは少ないとのこと。
ナイルワニと鉢合わせても、気を抜かずに威嚇すれば、ワニは水中に退散するようです。
第9位 ブラックマンバ

ブラックマンバは、アフリカ大陸のサバンナに分布する猛毒ヘビです。
キングコブラに次いで2番目に大きな毒ヘビであり、毒性の強さと効き目の速さはコブラに勝っています。
大型の個体だと4メートルを超え、その大きさと毒の強さからライオンも恐れをなしています。
これまでに、ブラックマンバがライオンを襲ったという記録も複数あります。
一方で、ブラックマンバも先ほどのナイルワニと一緒で、脅威を感じた時しか、ライオンを襲うことはしません。
ライオン側も基本的にはブラックマンバに近づきませんが、不運にも噛まれてしまうと下のようになってしまいます。
第8位 ブチハイエナ

ハイエナは、腐肉を漁る姿ばかりがテレビで流されるため、ずるい動物の代名詞のようになっています。
しかし、ハイエナは群れで行動すると高い攻撃力を誇り、積極的に狩りもします。
ところが、ライオンの群れが近づいてくると逃げざるを得ず、せっかく自分たちで狩った動物を盗まれてしまうのです。
確かに、1対1の勝負をすれば、ライオンの方が強いですが、群れになると形勢は逆転します。
中でも、攻撃力の高さに定評のあるブチハイエナは、数と攻撃力でライオンを圧倒し、殺すこともあるようです。
第7位 サイ

サイは密猟のターゲットにされやすい動物ですが、生態系では敵なしの存在です。
生息地の有力な捕食者は皆、サイを避けます。
ライオンの約5倍の体重に加えて、縄張り意識が非常に強いので、普段は温厚でも、テリトリーを侵犯されると態度は一変します。
これまでのワニやマンバ、ハイエナは、どちらかと言うとライオンを避ける生き物ですが、サイはライオンでも容赦しません。
サイを怒らせてしまうと、流石のライオンもその場を後にするしかないようです。
第6位 トラ

トラは、ライオンのライバルのような存在ですが、不思議なことに、両者の間には、生息地の重なりがほぼありません。
もともと生息地が重なっていた場所でも、人間による乱獲や生息地の減少により、ライオンとトラは徐々に離れて行きました。
今日では、インド西部・グジャラート州にあるギル国立公園が、ライオンとトラが共存する地として最も有名です。
しかし、両者ともに距離を置いて暮らしているそう。
「ライオンとトラはどちらが強いのか」という疑問には様々な意見がありますが、一般的には、ライオンよりも体が大きく、力も強いトラが勝つと言われています。