チームが一体になって「ゾーン」にいるときの特徴的な脳活動を発見! 脳活動が同期した超認知状態が最高のパフォーマンスに
チームが一体になって「ゾーン」にいるときの特徴的な脳活動を発見! 脳活動が同期した超認知状態が最高のパフォーマンスに / Credit:Canva . ナゾロジー編集部
psychology

チームが一体になる「ゾーン」の特徴的な脳活動が発見される! (2/3)

2021.10.12 Tuesday

前ページチームフローが発生するとチームのパフォーマンスが上昇する

<

1

2

3

>

チームフローは脳を同期させ超認知状態を作っている

チームフローは脳を同期させ超認知状態を作っている
チームフローは脳を同期させ超認知状態を作っている / Credit:Canva

研究者たちはチームフローにあるときの被験者たちの活動を測定・分析していたところ、奇妙な結果に気付きます。

チームフローが起きて、メンバーたちの脳の中側頭皮質でベータ波とガンマ波が発せられるようになると同時に、それら脳波の活動パターンがまるでタイミングを見計らったかのように、同じタイミングで変動していたのです。

2020年に行われた別のチームの研究では、脳の同期が強ければ強いほど、チームとしてのパフォーマンスが高くなり、この同期レベルをもとに、成功するチームを予測できるという可能も示されています。(Reinero et al., 2020)

これらの結果から研究者たちは、チームフローが起きているとき、脳の活動パターンも個人のレベルを超えて超認知状態になっていると結論付けます。

また脳の同期は集合的知性の尺度にもなりうるとのこと。

(※集合的知性とは個人の動きを超えて、集団そのものに知性があるようにみえる現象で、アリやハチなどでよく知られています)

次ページ神経科学にもとづいた人事ができるかもしれない

<

1

2

3

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

心理学のニュースpsychology news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!