チームフローは脳を同期させ超認知状態を作っている
研究者たちはチームフローにあるときの被験者たちの脳活動を測定・分析していたところ、奇妙な結果に気付きます。
チームフローが起きて、メンバーたちの脳の中側頭皮質でベータ波とガンマ波が発せられるようになると同時に、それら脳波の活動パターンがまるでタイミングを見計らったかのように、同じタイミングで変動していたのです。
2020年に行われた別のチームの研究では、脳の同期が強ければ強いほど、チームとしてのパフォーマンスが高くなり、この同期レベルをもとに、成功するチームを予測できるという可能も示されています。(Reinero et al., 2020)
これらの結果から研究者たちは、チームフローが起きているとき、脳の活動パターンも個人のレベルを超えて超認知状態になっていると結論付けます。
また脳の同期は集合的知性の尺度にもなりうるとのこと。
(※集合的知性とは個人の動きを超えて、集団そのものに知性があるようにみえる現象で、アリやハチなどでよく知られています)