第10位 リードシクティス・プロブレマティカス
いきなり長ったらしい名前で申し訳ないですが、これは地球に存在した「史上最大の魚類」と言われています。
生息年代は、約1億6500万〜1億5200万年前のジュラ紀で、1889年にイギリスで化石が発見されました。
化石は部分的にしか見つかっていませんが、全長は最小の推定でも14メートル、最大だと28メートルに達します。
これはシロナガスクジラに匹敵する大きさです。
ただ、その巨体ゆえにハンターとしての能力は低く、クジラ同様、プランクトンをろ過接触する温厚な生き物だったと予想されています。
それでも、彼らに歯向かう生き物は存在しなかったでしょう。
第9位 ステタカントゥス
ステタカントゥスは、約4億年前のデボン紀に出現し、3億2320万年前に絶滅したサメの仲間です。
体は比較的小さく、攻撃力も高くなかったと思われますが、サメの化石記録の中でも非常にユニークな尾びれを持っていました。
先端が鉄床(かなとこ)のように平らになっていたのです。
専門家もこれが何の役に立っていたのかは理解していません。
仮説では、海底を這うように泳ぎ、尾びれで仲間とコミュニケーションを取ったり、天敵を威嚇したりしたのではないかと言われています。
第8位 プレシオサウルス
プレシオサウルスは、約1億3500万年前のジュラ紀前期に存在した首長竜です。
首長竜は「海にいた恐竜」と考えられがちですが、正確には恐竜ではありません。
魚類と爬虫類の中間で、爬虫類に近いとされています。また、プレシオサウルス(plesiosaurus)は「爬虫類に似た」という意味です。
全長は2〜5メートルほどで、首のリーチを活かした狩りを得意にしました。
過去に、未確認生物(UMA)として有名になったネッシーは、「ネス湖に閉じ込められたプレシオサウルスが、世代を経て進化したもの」と噂されました。
しかし、ネス湖は比較的新しいもので、首長竜が絶滅した白亜紀末にはまだ存在していませんでした。
第7位 リヴィアタン・メルビレイ
リヴィアタン・メルビレイは、1200万〜1300万年前に生息したマッコウクジラ上科に属する化石上のクジラ類です。
全長は14〜18メートルと推定され、現生するマッコウクジラとほぼ同じになります。
その一方で、歯の長さは36センチにも達し、大型のイカなどを捕食していたと考えられます。
学名の中のリヴィアタン(属名)は、旧約聖書の怪物リヴァイアサンに由来し、メルビレイ(種小名)の方は、もうお気づきかもしれませんが、小説『白鯨』の著者ハーマン・メルヴィルに由来します。
彼の描いた巨大クジラは、決して架空の存在ではありません。
第6位 モササウルス
モササウルスは映画『ジュラシック・ワールド』で認知度を高めましたが、こちらも首長竜と同様、恐竜ではありません。
モササウルス科は、海生の爬虫類であり、ヘビやトカゲに近いグループです。
7000万〜6600万年前の白亜紀後期に存在し、北アメリカとヨーロッパ西部の海を支配していました。
全長は最大で18メートルに達し、映画でも描かれていましたが、ホオジロザメ程度なら一口で丸呑みできます。
もしモササウルスが生きていたら、「海水浴」という概念はなかったでしょう。
第5位 ヤエケロプテルス
ウミサソリは、恐竜が誕生するはるか以前、5億4100万〜2億5200万年前の太古の海に存在しました。
その中で最大のグループが、ヤエケロプテルスです。
全長は2.5メートル以上にもなり、トゲのついた巨大な爪で獲物を切り裂き、捕食していました。
自分より小さなものなら何でも襲い、同種の仲間も例外とはならなかったようです。
昆虫や甲殻類を含み、これまでに存在した節足動物の中で最大と言われています。
第4位 リオプレウロドン
リオプレロドンは、ジュラ紀に存在した最大級の首長竜です。
全長は9〜12メートルに達し、ワニのように長い口と鋭い歯、強靭なアゴで獲物を噛み砕きました。
その大きさにもかかわらず、リオプレロドンは驚くほど速く泳ぐことができたと推測されています。
また、現存するサメと同じように、優れた嗅覚を持っていたとされ、遠くで流れた少量の血でも嗅ぎつけていたようです。
第3位 ヘリコプリオン
ヘリコプリオンは、デボン紀後期〜三畳紀前期(3億6000万〜2億5000万年前)に存在した軟骨魚類(サメ・エイの仲間)です。
全長は5〜8メートルとかなり大きいのですが、最大の特徴は、らせん状に巻かれた歯です。
ヘリコプリオンのどの化石を見ても必ず存在し、下アゴに属する一部だったと考えられています。
しかし、1世紀以上の間、専門家たちは、らせん状の歯が下アゴのどこに位置するのかについて議論を重ねてきました。
現時点では、下アゴの先端という意見で落ち着いていますが、喉の奥にあったのではないかとする専門家もいます。
いずれにせよ、こんな奇妙な歯をどのように使ったのか、妄想だけが膨らむばかりです。
第2位 メガロドン
メガロドンは、約2300万〜360万年前と、これまでの生物に比べて最近まで存在しました。
全長は推定で15メートルを超えるという史上最大のサメです。
ジョーズでおなじみのホオジロザメでも最大6メートルですから、メガロドンの怪物さが分かるでしょう。
彼らは海の頂点捕食者であり、クジラでも難なく捕食していました。
専門家によると、メガロドンの狩りは、まずクジラの尾とヒレをもぎ取り、動けないようにしてから、ゆっくり食べていたと予想されるとのこと。
ただし、当時のクジラはそこまで大きくなく、メガロドンがいなくなったおかげで、今日のように大型化したようです。
ホオジロザメとの生存競争に敗れたことが、主な絶滅原因として挙げられています。
第1位 ダンクルオステウス
栄えある第1位は、デボン紀後期(約3億8200万〜3億5800万年前)に存在したダンクルオステウスです。
ダンクルオステウスは、板皮類(ばんぴるい)という原始魚類に属し、北アメリカと北アフリカの海で繁栄しました。
板皮類は、アゴに骨を備えた最初の脊椎動物であり、ダンクルオステウスも硬い骨を持っていました。
真の歯はなく、歯の形に突起したアゴ骨によって、獲物を捕食していたようです。
全長は6〜8メートルに達し(10mという説も)、ティラノサウルスに匹敵するアゴ力を持っていたとされます。
さらに頭部から胴体にかけては、甲冑(かっちゅう)のような硬く重い装甲板に覆われており、防御にも隙がありません。
まさに、当時の海では敵なしの無双状態だったでしょう。
モサは?
6位
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聞いたことのない生物ばかりで自分の無知さを思い知る…