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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

白亜紀の海で「大型捕食者に噛みついた巨大魚」の化石を発見

2026.03.22 21:00:35 Sunday

「海の大型捕食者」と聞くと、他の生物に襲われることはほとんどない、絶対的な強者を思い浮かべるかもしれません。

ところが約8000万年前の白亜紀の海では、その常識が通用しなかった可能性が明らかになりました。

なんと、海の頂点に君臨していたはずの大型首長竜の首に、別の巨大魚の歯が深々と突き刺さった状態の化石が見つかったのです。

研究の詳細はテネシー大学(The University of Tennessee)により、2026年3月12日付で科学雑誌『Journal of Vertebrate Paleontology』に掲載されています。

The fish were biting in ancient Alabama: Tooth found embedded in Cretaceous apex predator’s neck https://phys.org/news/2026-03-fish-ancient-alabama-tooth-embedded.html
A bite to the throat: A probable Xiphactinus attack on a Polycotylus from the Cretaceous Mooreville Chalk of Alabama, U.S.A. https://doi.org/10.1080/02724634.2026.2625732

首に刺さった「巨大な歯」が語る白亜紀の衝突

研究対象となったのは、全長約4メートルの首長竜の一種「ポリコティルス(Polycotylus)」の化石です。

この個体はアラバマ州のムーアビル・チョーク層から発見されました。

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ポリコティルスの復元イメージ/ credit: en.wikipedia

驚くべきことに、その頸椎(首の骨)の内部には、大きな歯が折れた状態で埋まっていました。

しかもその歯は、単に触れただけではなく、骨の奥深くまで食い込んでいたのです。

チームは、この歯の正体を特定するため、コンピュータ断層撮影(CT)を用いて化石の内部を非破壊で解析。

さらに、歯の形状を3次元的に復元し、既知の生物の歯と比較しました。

その結果、この歯は「シファクティヌス(Xiphactinus)」と呼ばれる巨大な硬骨魚のものと一致することが判明しました。

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シファクティヌスの想像画/ Credit: ja.wikipedia

シファクティヌスは最大で5メートル以上にもなる肉食魚で、白亜紀の海における有力な捕食者の一つです。

つまりこの化石は、大型の海生爬虫類と巨大魚という“大型捕食者同士の直接的な接触”を記録した、極めて珍しい証拠だったのです。

次ページ捕食ではなく「バトル」だった可能性

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