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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

白亜紀の海で「大型捕食者に噛みついた巨大魚」の化石を発見 (2/2)

2026.03.22 21:00:35 Sunday

前ページ首に刺さった「巨大な歯」が語る白亜紀の衝突

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捕食ではなく「バトル」だった可能性

では、この噛みつきは「捕食」だったのでしょうか。それとも別の理由があったのでしょうか。

チームは、シファクティヌスの食性に注目しました。

これまでに発見されている化石の中には、「魚の体内に別の魚が丸ごと入っている」ものがあり、この魚が小型の獲物を丸飲みする習性を持っていたことが知られています。

このため、今回のような大型の首長竜を積極的に捕食していた可能性は低いと考えられています。

代わりに有力視されているのが、捕食ではない“衝突”や“攻撃”です。

たとえば縄張り争いや偶発的な接触、あるいは死骸をめぐる競合などの中で、強烈な一撃が加えられた可能性があります。

実際、歯は基部と先端が破損しており、非常に強い力で噛みつかれたことを示しています。

また、噛まれた位置は首の重要な部位でした。

首長竜の首には気管や血管、神経が集中しているため、この一撃は致命傷となった可能性が極めて高いと考えられています。

さらに重要なのは、この発見が示す生態系の姿です。

ムーアビル・チョーク層からは、サメや他の魚、海生爬虫類による噛み跡が多数見つかっており、捕食者同士が互いに攻撃し合う、非常にダイナミックな海洋環境が広がっていたことがわかります。

 大型捕食者ですら安全ではなかった太古の海

今回の化石が教えてくれるのは、白亜紀の海が決して単純な「食物連鎖のピラミッド」ではなかったという事実です。

一般に、大型捕食者は食物連鎖の最上位層に位置し、他の生物に襲われることは少ないと考えられています。

しかし実際には、同じレベルの捕食者同士でも衝突や攻撃が起き、時には命を落とすこともあったのです。

白亜紀の海は、「最強」であっても安心できる場所ではなかったのかもしれません。

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