鉄を作る前に「空から降ってきた鉄」を使っていた
今回分析されたのは、三星堆遺跡の第7号祭祀坑から出土した遺物です。
長さ約20センチ、幅約5〜8センチの斧状の形をしており、武器または道具と考えられています。
ただし、完全な斧の状態はすでにとどめておらず、現在は3つの断片に分かれています。
【発見された実際の遺物の画像がこちら】
注目すべきは、その材料です。
分析の結果、この遺物は鉄を主成分とし、約7%のニッケルを含んでいました。
この「鉄+ニッケル」の組み合わせは、地球上で精錬された鉄ではなく、隕石に特有の組成です。
さらに、この遺物が作られたとされる殷王朝の時代は、中国で鉄の精錬技術がまだ広く普及していなかった時期です。
鉄鉱石から鉄を取り出すには非常に高温が必要であり、その技術が確立されるのは紀元前800年ごろまで待たなければなりません。
つまりこの遺物は、この地域の古代人が鉄を“作る”前に、すでに鉄を“使っていた”ことを意味します。
ただしそれは地中から採れた鉄ではなく、空から降ってきた鉄でした。
実際、古代世界では隕石鉄は極めて貴重な素材として知られており、世界各地で装飾品や武器に使われた例が報告されています。
しかし中国ではその例は非常に少なく、これまでに確認されている隕鉄遺物はわずか十数点にとどまります。
その中でも三星堆の遺物は、中国西南部で最古かつ最大級のものであり、地域の冶金(やきん)史に新たなページを加える発見といえます。



























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