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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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オオカミの群れが「森の王・バイソンの子」を襲撃ーー怒れる成獣らが返り討ちに

2026.06.22 17:00:38 Monday

ヨーロッパの原生林には、長く「森の王(the king of the forest)」と呼ばれてきた動物がいます。

それが、ヨーロッパ最大級の陸上哺乳類であるヨーロッパバイソンです。

巨大な体と分厚い首、群れを守る力強さから、この動物は人間以外にはほとんど捕食されない「非被食種」と考えられてきました。

しかし最近、ポーランドのビャウォヴィエジャ原生林で、そんな“森の王”にオオカミの群れが襲いかかる、きわめて珍しい映像が記録されました。

しかも標的になったのは、生まれたばかりの子牛です。

この映像は、ヨーロッパバイソンとオオカミの関係を見直す重要な手がかりになるかもしれません。

研究の詳細はポーランド科学アカデミー(PAN)により、2026年5月29日付で学術誌『Ecology and Evolution』に掲載されました。

※ 実際の襲撃映像は記事内に掲載してあります。

Watch bison herd defend a newborn calf from wolf attack in a primeval Polish forest https://www.livescience.com/animals/land-mammals/watch-bison-herd-defend-a-newborn-calf-from-wolf-attack-in-a-primeval-polish-forest
The King in the Crosshairs: Evidence of a Predation Attempt on European Bison by Wolves https://doi.org/10.1002/ece3.73752

「森の王」は本当に襲われないのか?

ヨーロッパバイソンは、かつてヨーロッパ各地に広く分布していましたが、狩猟や生息地の減少によって数を減らし、1919年には野生個体が絶滅しました。

その後、飼育下に残された個体をもとに再導入が進められ、1952年にはビャウォヴィエジャ原生林にも戻されました。

現在、この森はヨーロッパバイソンの重要な生息地の1つです。

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ヨーロッパバイソン/ Credit: ja.wikipedia

一方で、ヨーロッパバイソンはあまりにも大きく強いため、現代の生態学ではしばしば「オオカミの主な獲物ではない」と扱われてきました。

オオカミにとって、ノロジカ、アカシカ、イノシシのような動物のほうが、ずっと捕らえやすい獲物だからです。

しかし歴史資料をたどると、話は少し違って見えます。

19世紀のビャウォヴィエジャ原生林では、オオカミによるバイソンの捕殺記録が残されており、1840年代には年平均で約8頭のバイソンが殺されていたとされています。

つまり、ヨーロッパバイソンは「絶対に襲われない動物」ではなかった可能性があります。

ただし、現代の森でオオカミがバイソンを襲う場面は、ほとんど記録されてきませんでした。

そこで重要になるのが、今回カメラトラップに残された映像です。

この映像は、バイソンが今でもオオカミの潜在的な獲物になりうることを、直接示す貴重な記録だったのです。

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