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health

「鼻をほじる」とアルツハイマーの発症リスクが高まる可能性

2026.06.22 07:00:20 Monday

「鼻をほじりすぎると、アルツハイマーになるかもしれない」

そんなバタフライ効果のような研究結果が、豪グリフィス大学(Griffith University)の先行研究で報告されています。

チームは2022年に、マウスを用いた実験で、鼻の内部組織が傷ついている場合、ある細菌が鼻腔から脳に到達しやすくなることを発見。

さらにマウスの脳細胞は、細菌の侵入に対して、アルツハイマー型認知症に見られる病態と同じ反応を示したのです。

この結果はマウスのみに基づいた知見であり、まだヒトに適用することはできません。

しかし研究者は、ヒトの鼻腔でも同じことが十分起こりうると見ています。

研究の詳細は2022年10月17日付で科学雑誌『Scientific Reports』に掲載されました。

Mouse Study Suggests a Surprising Link Between Nose-Picking And Alzheimer’s https://www.sciencealert.com/mouse-study-suggests-a-surprising-link-between-nose-picking-and-alzheimers New research suggests nose picking could increase risk for Alzheimer’s and dementia https://medicalxpress.com/news/2022-10-nose-alzheimer-dementia.html
Generalizable deep learning model for early Alzheimer’s disease detection from structural MRIs https://www.nature.com/articles/s41598-022-20674-x

鼻腔内の傷がアルツハイマー病を促す原因に?

チームは2022年に、「肺炎クラミジア(Chlamydia pneumoniae)」という細マウスの鼻腔に塗布する実験を実施。

肺炎クラミジアは、ヒトに感染して肺炎を引き起こすことがあり、また、9割の認知症患者のからも発見されることで知られています。

実験の結果、鼻腔に付着した肺炎クラミジアは、マウスの「嗅神経(鼻腔と脳をつなぐ神経)」を伝って脳の方に移動することが判明しました。

鼻粘膜に存在する嗅神経はヒトでもマウスでも直接、脳と接続しており、血液脳関門(血液と脳組織液との交換をする場所)を迂回して脳に至る短い「神経の道」を提供しています。

実験において、研究者たちがマウスの鼻粘膜に肺炎クラミジアを感染させてみたところ、鼻の奥にある「鼻腔上皮」が傷ついているマウスの場合、細菌の侵入が促進され、感染症が悪化することがわかったのです。

このことから、鼻をほじったり、無理に鼻毛を抜いたりして鼻腔上皮が傷つくと、肺炎クラミジアの侵入と感染を促進させる可能性が指摘されています。

しかしより興味深い結果は、細菌たちがマウスの鼻の神経を通って脳に辿り着いた後に起きました。

次ページ細菌が鼻を通って脳にたどり着いた結果…

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