鼻腔内の傷がアルツハイマー病を促す原因に?
チームは2022年に、「肺炎クラミジア(Chlamydia pneumoniae)」という細菌をマウスの鼻腔に塗布する実験を実施。
肺炎クラミジアは、ヒトに感染して肺炎を引き起こすことがあり、また、9割の認知症患者の脳からも発見されることで知られています。
実験の結果、鼻腔に付着した肺炎クラミジアは、マウスの「嗅神経(鼻腔と脳をつなぐ神経)」を伝って脳の方に移動することが判明しました。
鼻粘膜に存在する嗅神経はヒトでもマウスでも直接、脳と接続しており、血液脳関門(血液と脳組織液との交換をする場所)を迂回して脳に至る短い「神経の道」を提供しています。
実験において、研究者たちがマウスの鼻粘膜に肺炎クラミジアを感染させてみたところ、鼻の奥にある「鼻腔上皮」が傷ついているマウスの場合、細菌の侵入が促進され、感染症が悪化することがわかったのです。
このことから、鼻をほじったり、無理に鼻毛を抜いたりして鼻腔上皮が傷つくと、肺炎クラミジアの侵入と感染を促進させる可能性が指摘されています。
しかしより興味深い結果は、細菌たちがマウスの鼻の神経を通って脳に辿り着いた後に起きました。































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