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交尾中の鳴声の意味とは? / Credit:Canva
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「交尾中うるさい」理由が判明、フクロウは他カップルの“交尾声”を聞き分けている

2026.08.25 11:30:39 Tuesday

どうやらフクロウは、他のカップルの「交尾中の声」にも聞き耳を立てているようです。

リュウキュウコノハズクのオスは交尾中に特徴的な声を発しますが、その意味はこれまでほとんど分かっていませんでした。

そこで北海道大学の研究チームが、野生の個体に非つがい個体の交尾声を含む音声を聞かせたところ、オスもメスも交尾声を含まない音声より強く鳴き返しました。

この結果は、交尾声が交尾相手だけでなく周囲の個体にも向けられたメッセージである可能性を示しています。

研究成果は2026年8月22日付で科学誌『Animal Behaviour』にオンライン掲載されています。

交尾中に鳴くことには意味がある!~哺乳類や鳥類でよく知られる交尾声の機能をフクロウ類から検証~ https://www.hokudai.ac.jp/news/2026/08/post-2423.html
Ryukyu scops owl exhibits strong vocal responses to copulation calls produced by nonpartner individuals https://doi.org/10.1016/j.anbehav.2026.123682

フクロウはなぜ交尾中に「ぴりりりりり」と鳴くのか?

交尾中に声を出す「交尾声」は、さまざまな哺乳類や鳥類で知られています。

しかし鳥類の音声研究は、求愛やなわばり主張に使われる「さえずり」が中心で、交尾声の役割はほとんど検証されてきませんでした。

研究チームが注目したのは、沖縄県南大東島に生息するフクロウ、リュウキュウコノハズクです。(画像はこちら。※プレスリリースPDF

この鳥では、オスが交尾中に「ぴりりりりり」という目立つ交尾声を発します。

なぜ、交尾中にわざわざ周囲へ聞こえる声を出すのでしょうか。

これまでには、別の異性へのアピール、なわばりの主張、つがいの絆を強める、といった仮説が提案されてきました。

もし異性へのアピールが主な役割なら、オスの交尾声にはメスが特に強く反応すると予想されます。

一方、なわばりを示す信号なら、競争相手の存在は雌雄どちらにも関係するため、オスもメスも反応すると考えられます。

そこで研究チームはまず2022年2月から6月、繁殖用の巣箱の下にレコーダーを置き、産卵前、産卵中、抱卵中、育雛中の4段階で一晩中の発声を記録しました。

さらに2023年3月には産卵前のつがいを対象に、交尾声を含む音声と含まない音声を再生し、鳴き返しの強さを比較しました。

その結果、交尾声は産卵前だけに確認され、再生実験では交尾声を含む音声にオスもメスも強く反応しました。

つまり、このフクロウは交尾声を他の声と区別し、その有無によって行動を変えていたのです。

では、なぜこの結果が「なわばり主張」という解釈につながるのでしょうか。

より詳しい結果を次項で見ていきます。

次ページ他カップルの「交尾声」にオスもメスも強く反応

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