3か月間トマトペーストを食べたら「注意力と記憶力」が向上し脳も変化した
3か月間トマトペーストを食べたら「注意力と記憶力」が向上し脳も変化した / Credit:Canva
brain

3か月間トマトペーストを食べたら「注意力と記憶力」が向上し脳も変化した

2026.09.14 21:40:42 Monday

スペインのバルセロナ大学などの研究チームは、健康な中年の成人がトマトペーストを3カ月間毎日食べると、注意力と一部の記憶課題の成績が改善したと報告しました。

さらに、少人数で行った脳スキャンでは、脳の領域同士が連動するパターンにも変化の兆しが見つかりました。

さらに、一部の参加者の脳画像では、脳の各部分の活動が連動する様子にも変化の兆しがみられました。

注目されたのは、つながりが一様に強まるのではなく、一部では弱まっていたことです。

研究チームは、情報のやり取りが整理された可能性を考えています。

研究は2026年5月19日付の科学誌『Antioxidants』に掲載されました。

Tomato Intake Improves Cognitive Performance and Modulates Functional Brain Networks in Healthy Adults: A Randomized Crossover Clinical Trial https://doi.org/10.3390/antiox15050644

同じ人で「食べる3カ月」と「控える3カ月」を比較

同じ人で「食べる3カ月」と「控える3カ月」を比較
同じ人で「食べる3カ月」と「控える3カ月」を比較 / Credit:Canva

今回の実験で確かめたかったのは、トマトを食べる習慣そのものが、注意力記憶に影響するかということです。

研究チームは健康な40~55歳の成人を募集し、試験を完了した42人のデータを主に解析しました。

参加者は、トマトペーストを毎日食べる期間と、トマトやスイカなどリコピンを多く含む食品を控える期間を、それぞれ3カ月ずつ順番を無作為にして過ごしました。

違う人同士を比べるのではなく、「食べた自分」と「控えた自分」を比べる仕組みです。

またペーストの量は体重に合わせて決め、平均で1日約35gでした。

結果、注意力テストでは平均170〜190点前後だった「集中成績(必要な情報だけを正確に拾う力)」と「処理速度(時間内にどれだけ多くの情報を処理できるか)」において、それぞれ平均7.2点、8.3点大きくなっていました。

また顔と名前の組み合わせを覚える記憶テストでも12点満点で、トマトペーストを摂っていた時期は平均0.8点上回りました。

研究チームが注目しているのは、今回の変化が、高齢者ではなく健康な中年の成人でみられた点です。

これは、認知機能が衰えてから対処するだけでなく、健康なうちから食事で脳を支えるという考え方につながります。

次ページなぜトマトで注意力や記憶力が上がるのか?

<

1

2

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

脳科学のニュースbrain news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!