「優しさで競う」研究の多くは男性が中心だった

進化心理学という分野には「競争的利他主義」という考え方があります。
人は自分の評判や立場を高めるために、持ち物を分けたり人を助けたりする、という考え方です。
ただ、これまでの研究の多くは男性に注目し、好みの相手の前で気前がよくなるといった目立つふるまいを中心に扱ってきました。
女性を含めた過去の研究では、結果がばらばらだったといいます。
フィッシャー氏らは、その理由を「探す場所がまちがっていたからではないか」と考えました。
女性どうしのライバル争いは、うわさ話や仲間外れ、評判の管理といった、遠回しでリスクの低い方法で行われやすいことが、多くの研究で示されているからです。
親切は仲間と評判を得られるうえに競争だと指摘されにくいので、こうした遠回しな競争にぴったりの道具だと考えられたのです。
そこでチームは、優しさの戦略的な使い方を測る「競争的利他主義アンケート」を新しく作りました。
対象は、主にイギリス・アメリカ・カナダに住む18〜45歳の異性愛の女性103人で、オンラインの調査サービスを通じて集められました。
参加者は「有利になるために手助けを申し出る」「ライバルよりよく見えるように気前よくふるまう」といった15の文に、どれだけ当てはまるかを答えました。
以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(女性の嫉妬心が強まる「恋のライバルの顔」が明らかに)
同じ文には、相手が女性の場合と男性の場合に分けて2回答えています。
あわせて、人を操ろうとする性格や協調性などを測る性格テストにも答えてもらいました。




















