お姫様の服を着ると男の子は優しくなる
今回の研究では子どもたちのおもちゃ選びだけでなく、社会的な行動も調査対象になりました。
具体的には、子どもたちの前で鉛筆の束を落としてしまったときの反応が記録され、分析されました。
すると興味深いことに、お姫様の服を着た男の子は、他のどの服よりも、より速く落ちた鉛筆を拾い始め、集める本数も多くなったのです。
この結果は、お姫様の服は男の子の意識に影響を与え、人助けに積極的(社会的)になったことを示します。
人助けをするという意味ではヒーローの服も同じような効果が期待されましたが、予想とは異なり、ヒーローの服は男の子の人助け(社会性)に変化を与えませんでした。
研究者たちは、ヒーローは問題解決の方法として攻撃性を使用する存在として描かれるため、鉛筆拾いのような身近な人助けを後押しする効果がなかったと述べています。
また女の子の場合、どのような服を着ていても、人助けの積極性(社会性)に目立った変化はみられませんでした。
どうやら幼少期においては、好みや社会性に服が与える影響は、女の子よりも男の子のほうが大きいのかもしれません。
研究者たちは今後、服を治療薬として用いることで、性同一性や社会性に問題がある子どもを助ける手段になりえると考えています。
もしかしたら未来の世界では、女装や男装が、立派な医療目的として使われているかもしれませんね。
※この記事は2021年11月に公開したものを再掲載しています。
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