使わなくても衰えない筋肉を目指す
今回の研究により、冬眠中のツキノワグマの血がヒト筋細胞に作用してタンパク質の分解を抑制することで総タンパク質量を増加させていることが示されました。
追加の実験で冬眠期ではないツキノワグマの血清をヒト筋細胞に注がれましたが、総タンパク質の増加は冬眠期のようにはみられませんでした。
クマ自身も冬眠していない状態での不活動は、筋肉量の減少を引き起こすことが知られています。
研究者たちは冬眠中の動物がもつ「使わなくても衰えない筋肉」の仕組みを解明することができれば、寝たきり防止や手術後のリハビリテーションの効率化が実現すると考えています。
(※以降は人間の冬眠が起きたとされる事例を紹介します。本研究とは別件です)