人間の冬眠が起きたとされる事例
これまで人間にも冬眠の仕組みが存在しているとしか思えないような事例がいくつも確認されています。
例えば2006年に兵庫県の六甲山で行方不明になった男性は、発見されるまでの23日間、絶食状態にあり、発見時の体温も22℃と極低温で、ほとんどの臓器が機能停止状態にありました。
しかし男性は後遺症を残さずに回復しており、救命にあたった医師たちは男性が何らかの方法で冬眠状態に移行していた可能性があると述べています。
同様の事件は2012年のスウェーデンでも起きており、2カ月間絶食状態で、雪に埋もれた車の中にいた男性が発見され、その後回復したと報告されています。
発見時の男性の体温は31℃であり、医師たちは冬眠状態にあった可能性が高いと述べています。
現在、人間の冬眠能力については未知数であり、冬眠が起こる条件も不明なままです。
しかしもし人工的な冬眠が可能になれば、脳卒中や心筋梗塞の悪化を防いだままの搬送が可能となり、怪我などによる出血死の抑制にも役立つでしょう。