ロボットアームの操作は一般向けではない
ロボットアーム自体は、特に珍しいものではありません。
すでに工場などで利用されていますし、もっと洗練されたロボット技術はたくさんあります。
しかし、これらを「操作する」ことは、まだまだ一般的でありません。
なぜならロボットアーム操作には、高度な技術と設備が必要だからです。
たとえば、従来のロボットアーム操作は、コントローラー機器で行われますが、これには技術が必要です。
また最近では、「人の手の動きをロボットアームに反映させる」という操作技術も登場しています。
しかし、これらを実現するには、専用のグローブやモーションキャプチャースーツ、調整された複数のカメラなどが必要となります。
複雑な機器や設定、技術の訓練が欠かせないため、どうしても専門家たちにしか動かせないのです。
こうした背景にあって、パタク氏ら研究チームは、「ロボットアームの操作技術を一般化したい」と考えました。
「特別な機器や設定、訓練がなくても直感的に動かせる」ロボットアーム操作システムを開発することにしたのです。