性科学を笑うものは少子化に泣く
今回の研究によって、女性のクリトリスの血流を増やすために有効な体位が判明しました。
さまざまな体位は生体力学的観点から異なる位置にあるクリトリスへの異なる刺激を提供し、多様な快楽をうみだします。
研究者たちは今回の研究結果を、性機能障害の治療に役立てることができると述べています。
性科学の研究が進めば、性行為において効果的な快楽をうみだせるようになるでしょう。
しかし日本の現状を考えると、それも簡単ではなさそうです。
日本では多くの人々が、性にかんする研究を行ったり研究結果を発表すること自体に、強い忌避感があります。
特に性的快楽を研究対象とする場合、調査を行う研究者だけでなく、実験に参加したボランティアに対しても色眼鏡をかけた評価を受けかねません。
世界で最も高齢化が進む日本において、一番必要とされる性的快楽の研究が忌避される現状は、非常に憂慮すべき事態と言えるでしょう。
快楽は性行為を行う最も強い動機であり、次世代をうみだす鍵となります。
性科学を軽視するものは少子化に泣くことになるでしょう。