火星の見頃がスタート!
実際のところ、今回の火星食を見るのは難しいため、「これじゃ観測できないよ……」とガッカリした方は多いかもしれませんね。
でも実は、これから見頃になる火星の位置をとらえるのに絶好の機会なんです。
今までは、早朝に起きないと見られなかった火星が、ついにちょっと夜ふかしすれば見られるようになりました。これから日々見える時間は早まり、観測しやすい時刻に目につくようになります。
さらに、火星は現在0.3等と肉眼で見るのに十分に明るいですが、どんどん明るくなっていきます!
12月1日に火星が地球に最接近する
火星と地球は2年2カ月ごとに近づくのですが、2022年12月1日に次の最接近となります。
火星の接近といえば、2018年の大接近と、2020年がそれに次ぐ準接近で話題になりましたね。
接近は2年2カ月ごとといえど、火星の公転軌道が楕円形に近いため、大接近のときと少接近のときがあります。今回は中接近というところ。
それでも、ほかの星に比べてかなり明るく輝いているはずです。
現在は、ほかの星と比べてまだ際立った明るさではないですが、火星食がたとえ見えなくても、高く昇った月のごく近くに輝く火星は「あれが火星なんだな」とわかりやすいはず。
ぜひ、この機会に火星の位置のチェックを。そして、これから5カ月の間に日々明るくなっていく火星の様子を楽しむのはいかがでしょうか。