自転車で廃線上を走る追加パーツ
線路の上を走る乗り物のアイデア自体は新しいものではありません。
例えば、サイクロ・ドライジン(cyclo-draisine)と呼ばれる人力トロッコは、線路上を走るための専用車両であり、通常1人か2人がペダルを踏むことで前進するようになっています。
同様の乗り物は、遊園地などのアトラクションでも見かけることがあります。
しかしサイクロ・ドライジンは、線路以外の場所を走ることができないため、実際の旅には向かないでしょう。
そこでCam Engineeringは、自転車に追加できるレール用走行パーツを開発しました。
通常時では、自転車の横と前方に折りたたまれて収まるので、一般的な自転車としての利用を邪魔しません。
しかしパーツを展開させると、線路の上を安定して走るサイクロ・ドライジンへと変形します。
前輪から伸びる追加ホイールがレールから外れないようサポート。
また後輪から横に伸びる別のホイールがもう一方のレールに乗り、より高い安定感を与えてくれます。
しかもこのアームには伸縮調整可能なので、どんな幅のレールにも対応できます。
そして動画では、アメリカ・カリフォルニア州の中部にある廃線上を軽やかに走行する様子が映し出されています。
街中では通常の自転車としても走行できるため、自由気ままな旅にはピッタリかもしれません。
ただしほとんどの地域では放置された廃線を見つけること自体が難しいので、このパーツが活躍する場面は滅多になさそうです。
ロマンある廃線旅行用の自転車パーツですが、多くの人にとっては、この動画を見て思いを馳せるくらいがちょうど良いのかもしませんね。