卵は健康に良いの?悪いの?これまでの議論
卵は古くから「完全栄養食品」と呼ばれるほど、さまざまな栄養素を含んでいます。
タンパク質、ビタミンB群、葉酸、コリン、オメガ3脂肪酸など、健康をサポートする成分が豊富に含まれています。
しかし、一方で卵はコレステロールが多い食品としても知られ、特に動脈硬化や心血管疾患を引き起こすリスクがあるとされてきました。
例えば、過去の研究では「卵を食べるとコレステロール値が上がり、心血管疾患のリスクが増加する」という報告もありました。
しかし、最近の研究では、食事由来のコレステロールが血中コレステロールに与える影響はそれほど大きくないことが分かってきました。
それどころか、卵を適量食べることが健康に良い影響を与える可能性も指摘されています。
そして今でも、食べるべき卵の個数に関する議論は続いています。
加えて、高齢者における卵の摂取と死亡リスクの関係については、あまり研究されてきませんでした。
そこで、モナシュ大学の研究チームは、「高齢者が卵を食べることで健康に良い影響があるのか」明らかにするための研究を行いました。