大規模な隕石落下と大陸核は生命誕生の条件になったかもしれない
今回の研究により、大陸の核となる部分が隕石の衝突の副産物として形成されたことが示されました。
研究者たちは大陸核の誕生した時期が、大規模な隕石落下が続いた後期重爆撃期の終わりの時期と重なったのは偶然ではないと述べています。
大規模な隕石落下は地殻をボロボロにしてしまうため、重爆撃中は正常な大陸核の発達が妨げられていたのかもしれません。
また研究者たちは後期重爆撃と大陸核の形成に前後する形で、生命が誕生した可能性があると述べています。
隕石は地球の海水にアミノ酸などの生命の材料を届けるだけでなく、大陸核の形成を通じて地殻とマントルの成分を攪拌し、生命誕生の条件を整えていたのかもしれません。
研究者たちは今後、他の大陸核に調査の手を広げていく、とのこと。
現在のところ隕石と大陸核の関係が示されたのは1ケースのみですが、研究者たちの予測が正しければ、別の大陸核でも同様の隕石との関係がみつかるでしょう。