「デジャヴュ」は超常現象として扱われていた
デジャヴュの原因は長年謎に包まれており、神経学者や哲学者、また作家たちを悩ませてきました。
デジャヴュは、超能力や心霊現象のような「超常現象」として扱われることさえあったのです。
この問題にメスを入れたのが、アメリカ・南メソジスト大学(Southern Methodist University)の心理学者アラン・ブラウン氏でした。
彼は2003年の研究で、それまでにデジャヴュに関して書かれた研究論文のすべてを見直したのです。
その結果、論文の多くは、前世や超能力など、超常現象に関係するものだと判明。
しかし中には、超常現象としてではなく、一般人の体験として扱った信頼できる調査もありました。
それらの論文によると、3分の2の人がこれまでにデジャヴュを体験したことがあるようです。
そしてデジャヴュのきっかけとして最も多いのが、「場所・場面」であり、次に多いのが「会話」だと判明しました。
ブラウン氏の研究に触発されたクリアリー氏は、自分でもデジャヴュを解明するための実験を行うことにしました。