イヌのしっぽは運動時に機能しない
マンチェスター大学のトム・ロッティエ氏らの研究グループはイヌのしっぽの働きを調べるため、モーショントラッキングを用いてイヌがジャンプする際の運動再現モデルを構築しました。
この再現モデルで、しっぽの配置を変えてジャンプのシミュレーションを行った結果、しっぽの配置によらずうまくジャンプすることができました。
つまり、ジャンプする際の体の安定とイヌのしっぽのうごきには関係性が見られなかったのです。
大きい犬ほどしっぽの比率が小さくなる
また、もしイヌがしっぽで体のバランスを取っているとなると、大きいイヌほど大きなしっぽを持っている必要があります。
しかし、イヌは大きいほど体に対してしっぽの大きさが占める割合が低いのです。
このことからもトム氏は「イヌは機動性のためというよりはコミュニケーションのためにしっぽを使っている」と話しています。
それでは、イヌのしっぽによるコミュニケーションにはどのようなものがあるのでしょうか?