人間との性行為を目的とした「セックスロボット」が、人間と性行為後に遺伝工学を使用して「出産」できるようになるようです。本当に実現するなら、もはや恋愛や結婚も必要なくなる日が来るかもしれません。
http://www.neonnettle.com/news/3415-sex-robots-to-give-birth-after-sex-with-humans-using-genetic-engineering
AI開発者のデビッド・レビー博士は、自身の論文である「ロボットは人間と共に子供を作ることは可能か?」というタイトルに対し、「可能である」と主張しています。
博士の理論では、「驚異的な生物学とナノテクノロジーの進化の速度を考えると、人間とロボットのハイブリッド赤ちゃんの誕生は確実であり、100年以内には可能とのこと。
人類の誕生以来、男女の性交だけが子孫を繁栄できる唯一の方法であるとされてきました。しかし1979年7月25日に「試験管ベイビー」が誕生したことを皮切りに、体外受精での妊娠が可能になり、認識ががらりと変わったのです。
レビー博士は、今回の開発はこうした過去の研究成果によるものとしており、「体外受精の研究により、科学は妊娠の法則や概念が変わり、人間以外によるヒトの繁殖の研究が促されたのです」と説明しています。
イギリスの発生学者であるジョン・ガードン博士は、カエルの種を変更する研究をしています。ガードン博士は、胚の中に発見された幹細胞は、どのタイプの細胞にも増殖が可能な特殊なタイプの細胞であると言います。
1962年以前のガードン博士の研究では、幹細胞が肺や心臓などに分化した後には、他の細胞に変化する能力が失われたと考えられていました。しかしその後体にある各細胞には、すべての遺伝子情報が含まれていたことを証明し、これがカエルの「クローン(複製)」への画期的な発見、そして「ドリー」の名で知られるようになった羊のクローン化へと続いたわけです。
また2016年4月に、スタンフォード大学とバレンシア不妊治療機関では、人間の肌から人間の精子を作るプロジェクトを発表しました。同年9月には、バース大学のトニー・ペリーが率いる研究者が、女性の卵子を必要とせずに子孫を作り出す方法を発見したと報告しています。
これらの研究で、レビー博士は体外受精や性交をしなくても子孫を作ることができると結論づけたといいます。
そしてレビー博士は、ユビキタスロボット工学分野のパイオニアであるジョン・ファン・キム(Jong-Hwan Kim)博士率いる韓国の研究も引用しています。
キム博士と彼の研究チームは、世界で初めてのロボット染色体を作りました。これは、人格を持つことができる人工生物を作るための、コンピュータ化されたDNAコードです。このDNAをTNT(再生チップ)を通して皮膚細胞に注入すると、その遺伝子を子孫に継承することが可能とのこと。
これらの技術と組み合わせた「自分の子どもを産んでくれるセックスロボット」がもし実現されたら、私たちの社会生活はきっと一変してしまうでしょう。