ソーラーパネルを設置すると、牧草地の羊たちはどうなる?
放牧されるヒツジは、新鮮な空気と適度な運動によって、健康的で丈夫な身体に育ちます。
ストレスフリーな環境で、自由に牧草を食べることができるのです。
しかし、これを行うには広大な牧草地が必要です。

そして分野は異なりますが、同じく広大な土地が必要なものとして、「ソーラーパネル」が挙げられます。
十分な電力を生み出すには、広い範囲にソーラーパネルを設置しなければいけないのです。
もし、この2つを組み合わせることができれば、土地面積を有効活用できるでしょう。
そこでカンファービーク氏ら研究チームは、牧草地とソーラーパネルがうまく適合するか調査することにしました。

実験は、平均気温17.5℃の秋から冬にかけて、アメリカ・カリフォルニア州の牧草地で行われました。
80頭のメスのヒツジを、「ソーラーパネルが敷地面積の60%分設置された牧草地」と「ソーラーパネルがない従来の牧草地」に振り分け、行動の違いを観察したのです。