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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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シンガポール近海で「新種の猛毒クラゲ」を発見

2026.05.21 12:00:07 Thursday

海水浴を楽しんでいるとき、目の前の水中にほとんど透明な危険生物が漂っていたら、あなたは気づけるでしょうか。

このほど、シンガポール近海で、強い毒を持つハコクラゲの新種が発見されました。

このクラゲは新たに「キロネックス・ブラカンマティ(Chironex blakangmati)」と名付けられ、観光地として知られるセントーサ島周辺で採集された標本をもとに記載されたものです。

研究を行ったのは、東北大学、シンガポール国立大学(NUS)の共同研究チームです。

研究の詳細は2026年5月15日付で学術誌『Raffles Bulletin of Zoology』に掲載されました。

New Species of Venomous Box Jellyfish Discovered in Singapore https://www.tohoku.ac.jp/en/press/new_species_of_venomous_box_jellyfish_discovered_in_singapore.html Deadly, highly venomous box jellyfish discovered near Singapore is a newfound species https://www.livescience.com/animals/aquatic-animals/deadly-highly-venomous-box-jellyfish-discovered-near-singapore-is-a-newfound-species
Chironex box jellyfishes (Cnidaria: Cubozoa: Chirodropida) in Singapore: Chironex blakangmati, new species, and range extension of C. indrasaksajiae https://lkcnhm.nus.edu.sg/rbz/chironex-box-jellyfishes-cnidaria-cubozoa-chirodropida-in-singapore-chironex-blakangmati-new-species-and-range-extension-of-c-indrasaksajiae/

観光地の海に潜んでいた猛毒のクラゲ

【発見された新種クラゲの画像がこちら

ハコクラゲは、名前の通り箱のような傘を持つクラゲの仲間です。

その中でも「キロネックス属(Chironex)」は、インド太平洋の熱帯域などで深刻な刺傷事故や死亡例に関わってきたことで知られています。

触手には刺胞と呼ばれる小さな毒針のような構造があり、獲物に触れると毒を注入します。

しかも、この仲間は多くのクラゲのように海流に流されるだけではありません。

傘の下部にある筋肉質のひだを使って能動的に泳ぎ、複雑な眼で周囲をとらえながら獲物に近づくことができます。

今回見つかったキロネックス・ブラカンマティ(Chironex blakangmati)は、シンガポール島の南にあるセントーサ島の海岸で採集されました。

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セントーサ島の全景/ Credit: ja.wikipedia

セントーサ島は現在「平和と静けさ」を思わせる名前で知られていますが、かつてはマレー語で「プラウ・ブラカン・マティ(Pulau Blakang Mati)」と呼ばれていました。

これは「背後の死の島」という意味を持つ歴史的な名前です。

新種名のブラカンマティ(blakangmati)は、この旧名に由来しています。

リゾート地の穏やかな海で見つかった生き物に、「死の島」の名が刻まれたという点は、何とも皮肉めいた発見です。

ただし、ここで注意したいのは、この新種そのものによる死亡事故が確認されたわけではないという点です。

次ページそっくりなクラゲをDNAと体の構造で見分けた

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