「牧草地×ソーラーパネル」が羊を元気にする
実験の結果、ソーラーパネルが設置された牧草地のヒツジは、放牧された時間の70%以上をパネルの下で過ごしていたことが明らかになりました。
そして従来の牧草地のヒツジと比べて、横たわっている時間が70%以上多くなりました。
ヒツジたちは、ソーラーパネル下の日陰で休憩することを好んだのです。

またソーラーパネルがあることで、ヒツジたちは牧草を8%多く食べることも分かりました。
この結果について研究チームは、「熱ストレスに弱いヒツジが、ソーラーパネルの日陰で十分に休むことで元気になった」と考えています。
そしてチームは、(カリフォルニアとオランダでは気候が異なるものの)過去10年間の気候変動によってオランダの家畜の死亡率が大幅に増加したことに類似性を見出しています。
加えて、ソーラーパネルがあることで、牧草地の草は栄養価(タンパク質含有量)が高まり、消化しやすくなりました。
これは、ソーラーパネルが強すぎる日差しを遮ることや、結露によって周辺に水分が供給されることが原因だと考えられています。

ちなみに、ヒツジの存在はソーラーパネル(人間)側にもメリットをもたらします。
ヒツジがいることでパネル周辺の雑草が伸び放題になることを防げるというのです。
また芝刈り機を使用しなくて済むので、山火事のリスクも軽減されると言われています。
牧草地とソーラーパネルは何とも不思議な組み合わせですが、いろんな方面に良い効果があるのですね。
太陽光パネルを日除けにするわけですね、なるほど。
地面スレスレより少し高さがあったほうがいいということでもありますね。
仮にソーラーパネルでなかったとしても、例えば木をポツポツと植えるだけでもメリットがありそうですね。温暖化が進むなら、広々と何も無いという今までのやり方はむしろデメリットなのかも。