日本人のポルノ使用率は他国と同程度であり風俗利用率は圧倒的に高い
アダルト動画をはじめとしたポルノの利用経験を調べたところ、女性の35.5%と男性の84.1%が利用経験があると答えており、女性の6.5%と男性の34.8%が週3回以上ポルノを利用し、女性で2%、男性の15%が毎日利用していると答えました。
不思議なことにこれらの数値はスウェーデンなど他の国とそれほど変わりがありませんでした。
さらに風俗に代表される商業的性サービスの利用経験を尋ねたところ、女性の4.0%、男性の48.3%が経験したことがあると答えました。
なお性サービスの内訳はソープランド30.6%、コールヘルス(デリヘルなど)27.1%、ピンクサロン19.5%となっていました。
この風俗利用率は他国と比べると、とても高い数値となっています。
たとえばスウェーデンの場合、16~84歳の女性の1%、男性の10%のみが商業的な性サービスを利用したと答えています。
また英国で過去5年間に性的サービスに金銭を支払ったかを調べたところ、男性の3~5%だけが利用しており、女性に至ってはほぼ0%となっていました。
ドイツ人男性を対象とした調査では27%が性的サービスを利用したと回答しています。
もしかしたら日本人の成人男女は他国に比べて性をあまり重要視せず、恋愛に関心はなくても、性にお金を払って楽しむことには積極的なのかもしれません。
研究者たちは今後、日本における未経験率の高さや不活発さ、およびアセクシャル率の高さなどさまざまな変数がどのように関連しているかを評価していくことで、日本の性に対する理解が進むと述べています。
もしかしたら思ってもみない要因が、少子化に結びついているかもしれません。
今回の研究で得られたデータは、日本社会の性と生殖を理解する基礎となるでしょう。