ロボット犬を視覚と脳波で遠隔操作する
この新しいセンサーを試すために、ロボット犬の操作テストが行われました。
ユーザーはグラフェンセンサーを内蔵したバンドとARゴーグルを装着。
ARで表示される9つの異なるコマンドの中から1つを選び、注視することで、その脳波の変化を後頭部のセンサーが拾い、ロボット犬にコマンドを送信できました。
研究チームによると、実験では「最大94%の精度でロボット犬をハンズフリーでコントロールできた」とのこと。
ロボット犬の脳波コントロール自体は、2022年9月にシドニー工科大学が公開した動画と同じですが、軍事用途のためかその詳細な部分は明らかになっていません。
それでも当時の動画からは、ARゴーグルを装着したユーザーが、ロボット犬を遠隔操作で歩行させている様子が映し出されています。
今回のグラフェンセンサーは、こうした軍事技術と同様にロボット犬を高精度で脳波コントロールすることが可能なようです。
そしてセンサーの進化でより利用しやすくなったこの技術は、軍事以外の様々な用途に応用できる可能性があります。
それは車椅子や義肢をコントロールするのにも役立つはずであり、今後のさらなる研究と進展が期待できます。