人々が思う「最も美しい鳥トップ10」がこちら!
無料のオンラインアプリ「Iratebirds」は、あらゆる鳥の画像データを含んでおり、回答者に対してランダムに鳥の画像を提示します。
回答者はその鳥の美しさについて、1〜10段階のスコアで評価します。
10個並んでいるハートの数をクリックするだけなので、本当に簡単です。
今回の統計では、世界中に分布する1万1319種の鳥について世界各地の6212人が回答したスコア(40万件以上)を基に、平均点の高かった鳥トップ10を選出しました。
研究者によると、本調査は「人々が鳥類に対して持つ視覚的な美意識を定量化する世界初の試み」とのことです。
では早速、集計結果を見ていきましょう。
第10位:シロフクロウ(8.03点)
北極圏のツンドラ地帯に分布する大型のフクロウで、ハリー・ポッターに登場した「ヘドウィグ」のおかげで世界的にポピュラー化しました。
その名の通り、雪のように真っ白な羽毛が特徴的で、英名では「スノーウィー・オウル(Snowy Owl)」と呼ばれています。
第9位:ムナグロオーストラリアムシクイ(8.04点)
オーストラリアの固有種であるスズメ目ムシクイ科の一種で、小さな体にピンッと立った尾羽が何とも愛らしい鳥です。
胸元の黒々とした羽毛に、顔から頭を覆う明るいブルー、そして首周りの茶色い羽毛が目を惹きます。
第8位:マダガスカルカンムリカワセミ(8.06点)
マダガスカルを主とする熱帯のマングローブ林に生息するカワセミ科の一種です。
上半身は濃紺、下半身は赤褐色で、頭頂部はまるで「青と緑であしらわれた冠」をつけているように見えます。
第7位:フキナガシハチドリ(8.08点)
中央アメリカのジャマイカ東部に分布する固有種で、ハチドリ科の一種です。
黒を基調とした頭部にキラキラした緑色の羽が見え隠れするボディ、後方にすらっと伸びる細長い尾羽が印象的です。
第6位:コスタハチドリ(8.09点)
アメリカ南西部とメキシコ北西部の乾燥地帯で繁殖するハチドリ科の一種です。
なんと言っても青と紫色で包まれた美しい頭部がポイントでしょう。
紫の羽毛は胸元に向かってハの字に伸びているのもオシャレ。
第5位:ハチクイ(8.10点)
オーストラリアで繁殖する鳥で、ブッポウソウ目ハチクイ科に分類されます。
英語で「レインボー・ビーイーター(Rainbow Bee-eater)」と呼ばれるように、虹色のグラデーションが美しい鳥です。
頭部は褐色味があり、そこから自然に黄緑色へと流れていって、尾羽は目の覚めるようなコバルト色をしています。
第4位:スミレボウシハチドリ(8.11点)
アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイの南米に分布するハチドリの一種です。
名前に「スミレボウシ(英名ではViolet-capped woodnymph)」とあるように、スミレ色の帽子を被ったような頭部をしています。
またボディは光沢感のあるゴージャスな緑色に仕上がっています。
第3位:ヒメミドリハチドリ(8.15点)
またまたハチドリがランクインで、こちらはコスタリカなどの南米に生息するハチドリの代表的な一種です。
足が外からほとんど見えないほど小さく、地上を歩くことは基本的にありません。
大半の時間を空中で過ごすハチドリで、無駄のないフォルムとツヤツヤした体色が「美」を体現しています。
第2位:ニショクキムネオオハシ(8.17点)
ハチドリ勢が圧倒的な人気を誇る中、嘴の大きなオオハシ科の一種がここでランクイン。
南米の熱帯雨林の中に生息し、黄色と黒色のコントラストがハッキリした鳥です。
嘴は上側が黄色で、下側が少し赤みがかった黒色。目を囲むような淡いブルーもおしゃれ。
第1位:セアカミツユビカワセミ(8.21点)
そして栄えある第1位は、インド亜大陸と東南アジアの熱帯域に生息するカワセミの一種「セアカミツユビカワセミ」です。
赤やピンク、黄色、オレンジ、黒、紫、青色など、あらゆる色を取り揃え、美のエッセンスを詰め込んだようなボディをしています。
まさに自然が生み出した芸術的な鳥ナンバーワンの名にふさわしいでしょう。
あなたの投票で順位が変わるかも?
このように見ると、やはり小型で体色のバリエーションが豊かなハチドリやカワセミのような鳥が私たちの美意識をくすぐりやすいことが伺えます。
研究主任のアンナ・ハウカ(Anna Haukka)氏は「世界的に見ても、猛禽類などの大型種よりカラフルな小型種が好まれ、また高緯度の寒い地域に住む種より、熱帯域に生息する小型種が好まれやすい傾向があった」と述べています。
Iratebirdsは日本語にも対応しており、誰でも簡単に無料で参加できます。
もしかしたら皆さんの投票次第で、今後の順位が変わるかもしれません。
シロフクロウ