おしっこを我慢すると嘘がバレにくい
また第三者の評価において、700 mlの水を飲み、尿意を我慢していた人は、嘘がバレる確率が低くなりました。
具体的には、おしっこを我慢しながら嘘をついて人は、インタビュー中に自信をもって発言しているように見え、説得力が強く感じたと評価されました。
この結果から、嘘をつくときにおしっこを我慢すると、抑制波及効果が生じ、相手に嘘がばれにくいと言えるでしょう。
ではなぜ抑制波及効果が生じたのでしょうか。
研究チームは「尿意を我慢することによる身体的制御と嘘をつくために働かせる認知的制御は一見異なるように思えるが、脳内ではそれほど分離されていない。」
「実際に、感情コントロールや動作の静止など別の領域での抑制機能を働かせたときに活性化する脳領域は重なっていることが報告されている。」と述べています。
しかし今回の実験では、おしっこを我慢するときの抑制波及効果は嘘を述べた時のみ生じ、真実を述べている場合に、説得力が増すような現象は確認されていません。
なので、真実を述べているときの説得力を高めるためにおしっこを我慢しても意味がないことは頭に入れておくべき事実でしょう。