小惑星ベンヌは地球に衝突するのか
直径約500mのベンヌは、地球近傍小惑星(地球に接近する軌道を持つ小惑星)の1つであり、1999年に発見されました。
研究者たちによると、ベンヌは7~20億年前に巨大な小惑星から分離した可能性があるようです。
おそらく火星と木星の間の小惑星帯で形成され、何億年も太陽の周りを回っていました。
しかし他のほとんどの小惑星とは異なり、ベンヌの軌道は地球の軌道に非常に近く、地球を横切ることさえあります。
小惑星ベンヌは、6年ごとに地球に接近しているのです。
そして2021年8月、NASAは、ベンヌが2300年までに地球に衝突する確率は0.057%(1750分の1)だと報告しました。
加えて、最も衝突の可能性が高い日付も特定しており、それが2182年9月24日とのこと。
その日に衝突する確率は0.037%(2700分の1)です。
これは単純な確率としては非常に低い数値ですが、小惑星の地球衝突確率としては非常に高い数値です。
NASAは、「地球に衝突する可能性は非常に低いですが、ベンヌは依然として、太陽系で知られている最も危険な2つの小惑星(もう1つは1950 DA)のうちの1つです」と述べました。
もしベンヌが地球に衝突するなら、1200メガトンのエネルギー(最も強力な核兵器のエネルギーの24倍)が放出されるかもしれません。
このような意味で、ベンヌには多くの人々が関心を示してきました。
しかし最近、別の観点でベンヌに注目が集まっています。
それは「近いうちにベンヌのサンプルが地球に降り立つ」というニュースです。