2023年9月24日、小惑星ベンヌの表面サンプルが地球に到着する
科学者たちはベンヌに有機分子や天然資源が含まれるかもしれない、と考えています。
彼らはそこから生命の起源を探ったり、小惑星から天然資源を抽出する方法を見つけたりしたいのです。
またベンヌの軌道を理解し、地球に衝突しそうな小惑星を逸らすための有益な方法を発見できるかもしれません。
そこで2016年に探査機オサイリス・レックスが打ち上げられました。
この探査機は2018年12月に小惑星ベンヌの上空19kmに到着。
2020年10月にはベンヌ表面から60グラム以上のサンプルを採取し、2021年に地球へ向けて航行を開始しました。
そして2023年9月24日に、探査機オサイリス・レックスが収集したサンプルが地球に到着する予定なのです。
探査機が放出するカプセルはユタ州の砂漠に着陸すると予想されており、回収されることで、探査機オサイリス・レックスの7年間の壮大な旅が終了します。
これらの様子は、NASAのウェブサイトでライブ中継される予定であり、多くの人の関心を集めています。
では、159年後のちょうど同じ日に、今度は小惑星ベンヌ本体が地球に到達することがあるのでしょうか?
確率は非常に低いため、心配しすぎる必要はないでしょう。
仮に将来が不安だとしても、まずは回収されたサンプルの分析結果を待ちたいところです。
小惑星に対する理解が深まるなら、私たちの心配もいくらか和らぐかもしれません。