低空飛行するヘリコプターがワニたちを興奮させた
今回の「ワニの大乱交」の舞台となったのは、オーストラリア・クイーンズランド州ロックハンプトンの近くにあるクーラナ・クロコダイル・ファーム(Koorana Crocodile Farm)というワニ園です。
このワニ園は1981年11月にオーストラリア政府の戦略的保存プログラムの下で運営が認められたワニ園であり、クイーンズランド州で最初の商業ワニ園として開設されました。
農場の名前「Koorana」はアボリジニの言葉で「子供を産む」という意味があり、40年以上にわたりこの名前にふさわしい活動を続け、現在では3000匹以上ものイリエワニが飼育されています。
そして今回、そのワニ園で上空をチヌーク・ヘリコプターが飛行した際、ワニたちが大規模な交尾行動を起こすという驚くべき事態が発生したのです。
ちなみにチヌーク・ヘリコプターとはCH-47シリーズと呼ばれる前後に大型の回転翼を備えた大型輸送用ヘリコプターの愛称です。
ワニ園のオーナーであるジョン・レバー氏によると「ロックハンプトンの北約100キロにある訓練場で、定期的にオーストラリアと二国間軍事訓練を行っているシンガポール軍のチヌーク・ヘリコプターが、飛行中にコースを変更するための目印としてワニ園を使用している」と言います。
そして最近、あるパイロットが乗員にワニの写真を撮らせるために低空飛行を行って飛び去った後、ワニたちが驚くほどの勢いで交尾を始めたというのです。
一体、なぜ低空飛行するヘリコプターがワニたちを興奮させたのでしょうか。