子供たちの「ついついお菓子をつまんでしまう」傾向が、退屈によって増大するか調査
「手持ち無沙汰でついついお菓子をつまんでしまう」ことは、よくあることです。
これは子供でも同様に見られます。
そしてこのような「子供の食行動」は、遺伝、気質、食習慣などの様々な要因で形成されます。
これまでの研究では、子供たちが特にネガティブな感情(悲しみ、怒り、退屈など)に反応してより多く食べることが明らかになっています。
子供たちは、空腹ではないとしても、食の快楽から喜びを得てネガティブな感情を軽減させようとするのです。
食べ物を使って不機嫌な子供をあやす親がいるのは、こうした傾向が大いに関係しているでしょう。
とはいえ以前の研究のほとんどは、悲しみや怒り、退屈などを「ネガティブな感情」と一括りにして調査してきました。
そこで今回、ストーン氏ら研究チームは、特定の感情を調査するうえで、比較的コントロールしやすい「退屈」に焦点を当てました。
この研究では、4~5歳の子供119人を対象に、その親たちに子供の性格や食習慣を尋ね、子どもたちの行動について調査しています。
実験は、お昼時か夕飯時の時間帯に行われ、招いた親子に食事を振る舞いました。
子どもたちはこの時点で満腹になっています。
次に、子どもたちに研究者と一緒にパズルをさせます。
1つのグループは何の問題いもなくクリアさせますが、退屈グループに分けられた子供たちには、一緒のパズルをしている研究者が「誰か来たので待ってて」と、しばらく離席してパズルを中断し、退屈な気分にさせました。
その後子供たちには、スナック菓子やおもちゃが与えられ、「お菓子を食べてもいいし、おもちゃで遊んでもいい」と伝えられました。
4分後、スナック菓子とおもちゃは片づけられ、子供たちが4分間で摂取したカロリーが計算されました。
はたして子供たちは、4分間でどれだけのお菓子を食べたのでしょうか?